ホルモン補充療法とは?
更年期になると卵巣からの女性ホルモンの分泌が急速に減ってくるため、
さまざまな体の変化があらわれます。
のぼせ、ほてり、冷え、などの不定愁訴が一般的ですがその他にも、尿もれ、性交痛、骨粗鬆症なども女性ホルモンの低下と関係があることがわかっています。
そこで、不足している女性ホルモン(エストロゲン)を補い、更年期の不定愁訴をはじめ、
さまざまな障害を解消しようというのがホルモン補充療法(HRT)です。
ホルモン補充療法(HRT)には、年齢や、子宮の有無などを考慮して、いろいろな投与方法が
あります。
ホルモン補充療法(HRT)では、エストロゲンともう一つの女性ホルモンである黄体ホルモンを
一緒に補うことにより、何もしていない人よりも子宮内膜がんになる危険性が減ることも
わかっています。
乳がんに関しては増えるという報告と減るという報告があります。しかし、ホルモン補充療法(HRT)を受けている人は、定期的に乳がん検診を行うため、
乳がんにかかったとしても、早期発見が可能となるので、何もしていない人より、
助かる率は高いとされています。検査や検診は自分の体を知るために必要なことです。
専門医とよく相談し、ホルモン補充療法(HRT)のメリット、デメリットを理解した上で、選択することが大切です。
更年期からの健康
女性の平均寿命はどんどん伸びて、約85歳。しかし閉経は変わらず平均50歳。
現代の女性は閉経後30年以上を生きるためいろいろな問題が出てきました。
いちばんの問題は寝たきりのお年寄りの増加です。寿命が延びても寝たきりの状態が長く続くと
ご本人もお世話をする家族の方も楽しめません。
更年期には卵巣からのホルモンの分泌がなくなります。すると骨がもろくなる骨粗鬆症になりやすく
骨折は寝たきりの大きな原因です。
また血液中のコレステロールが増えると動脈硬化が起こり、
脳梗塞、心筋梗塞などが起こりやすく、半身麻痺などの障害が残る場合もあります。
そこで、更年期の過ごし方が大切になってきます。
骨を丈夫に、血液中のコレステロールを増やさないようにしておくためには、
バランスの良い食生活、歩く、泳ぐ、サイクリングなど適度な運動を生活習慣に取り入れることです。
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